字彫り
2023年10月3日
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「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、お彼岸を過ぎたら秋らしくなってきました。
日中はまだ暑いですが、朝晩はひんやりする日もあるので体調に気を付けたいですね。
お墓の建て替えなどでは、古いお墓に刻まれた戒名と位牌などを確認して、新しく墓石や墓誌に字彫りをしていきます。
先祖が多いと、字彫りもかなりのボリュームがあります。
不明なところは、戸籍謄本を取り寄せていただき分かる範囲で調べたり、住職に過去帳をみせていただいたり、様々な角度から間違いがないか確認をします。
大変な作業ですが、せっかく新しく建て替えるので綺麗に正確に刻めるようにお施主様にも確認を取りながら進めさせていただいております。
戒名を墓石に刻むのは、故人が安心して極楽浄土へ行けるようにするためともいわれています。先祖に成仏してもらおうという意味合いもあります。
墓石に戒名が刻まれていれば、後の世代の人たちが家族の歴史を知り、先祖の霊を偲ぶことができます。
お墓参りの際に、ご先祖様がどのように生き、どのように亡くなっていったのかを知ることで、家族の歴史や思い出を語り継ぐこともできます。
このような積み重ねによって、子供や孫へと先祖代々のお墓を引き継いでいくことができます。
改めて、お墓の意味、戒名を刻む意味というのを考えていければ良いですね。